Year of Asian Geospatial
これはFOSS4G Advent Calendar 2011 参加による12/20分の記事です.
FOSS4Gは,Free Open Source Software for
Geospatialの略称であることは(「FOSS4Gハンドブック」でオークニーの森亮さんが書かれているFOSS4Gコミュニティの歴史で大阪市立大学のラガワン先生が編み出した用語であることが紹介されていてこれも大変興味深いです),多くの方がご存じだと思いますが,同時にこの言葉は,開発者やユーザの集うカンファレンスを指す語としても使われています.FOSS4G Tokyo(2008年から毎年開催)やFOSS4G Osaka(2009年から毎年開催)のような地域イベントは日本居住者にとって,最も参加しやすい場となっていますが,
2006年に設立されたOSGeo財団が主催する国際会議のFOSS4Gは(http://www.foss4g.org/),
2006年 スイス・ローザンヌ
2007年 カナダ・ヴィクトリア
2008年 南ア・ケープタウン
2009年 オーストラリア・シドニー
2010年 スペイン・バルセロナ
2011年 米国・デンバー
(2006年までは4Gはfor Geospatialではなくてfor Geoinformaticsだったというのも興味深い)
のように,さまざまな国で行われています.(FOSS4G Tokyo・FOSS4G Osakaで行われている毎年の参加報告で,その時の様子を知ることができます.)
2012年はOSGeo財団が主催する国際会議としては初のアジア開催となる中国・北京で9月10〜15日の日程で開催される予定です(OSGeo財団設立前のイベントとしては, 既に2004年にタイ・バンコクでラガワン先生が行われているようです http://svn.osgeo.org/osgeo/foss4g/rfp/2012/osgeo-conference-2012-request-for-proposal.pdf).
実はまだ一度も国際会議のFOSS4Gに参加できていないので,来年はとても楽しみなのです.
これに関連して,ひょっとしたら同じ時期に日本で開催されるかもしれないイベントを紹介したいと思います.これはOpenStreetMap(http://www.openstreetmap.org/)の開発者・ユーザの国際会議であるState Of The Map(SotM)です.この会議は2007年から行われており,
2007年 英国・マンチェスター
2008年 アイルランド・リメリック
2009年 オランダ・アムステルダム
2010年 スペイン・ジローナ
2011年 米国・デンバー
と,2004年に英国で始まったOpenStreetMapの拡散に対応して,次第にカンファレンスの国もヨーロッパ外にも広がってきていること,またここ数年FOSS4G国際会議と近接した場所で行われるようになっていることが分かります(これは両方の活動に関わる開発者やユーザの存在が影響を与えているのでしょう).
それで,2012年はどこかというとまだそれが決まっていない!現在,web上で開催地の立候補が行われていて,プロポーザルの最終締切がこの12月24日となっています.
・ポルトガル
・東京
・キューバ・ハバナ
の3地域が立候補中.東京以外も魅力的な場所・・・だけど,東京で開催されれば,アジア初のSotM,かつFOSS4G Beijing 2012とあわせてアジアにおけるFOSS4G,特にそのコアのひとつである日本のコミュニティを世界中の人に広く知ってもらい,世界中の開発者やユーザと交流ができるチャンスになると思います.
SotM2012の誘致・開催はFOSS4Gコミュニティとも密に協力して開催することが計画されていて,意見の募集が行われています.このblogを読んでいただいているみなさん,みなさんの知り合いの国内外のFOSS4G・OSMユーザ・開発者の方にアンケートへの協力をお願いできればと思います.
国内用
海外用
(本日12/20が暫定的な締切となっていますが,21日以降も意見募集は継続されていますので,是非ご協力ください)
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